僕の生徒さんの中に
インターナショナルビジネスの土俵で
厳しい内容の通訳業務をこなしていらっしゃる
生徒さんがいます。
その方が僕のところにきて
レッスンを始めたのが
数ヶ月前。
英語の発音を
ブラッシュアップさせるための
レッスンかな?
と思いきや。。。
「日本語をなんとかしたい。。」
とのこと。
「ん?」
と思って、よ〜くお話を聞いてみたら
英語を通訳して日本語にするとき
その日本語がクライアントさんから
聞き返されることがあったりする、
とのこと。
つまり、
「通る声」
「伝わる声」
の出し方をを身に付けたい、
ということでした。
さらにお話を聞くと
通訳は「黒子」の存在と思って仕事をしている
とのこと。
それを聞いたとき、
僕は、僕に多大な影響を与えてくれた
あるミュージシャンの方のお話を思い出しました。
彼は、有名歌手のバックミュージシャンとして
ステージに立つ時、
「観客は全て僕の演奏を聴きに来てくれている」
という意識で演奏しているとのこと。
有名歌手が歌いだす前の
彼のピアノのイントロの響きに
観客は喜び、拍手し、
感動するわけですよね。
僕はこの方にお伝えしました。
「通訳もこれと一緒と考えてみませんか?」
クライアントさんはあなたの日本語に
聞き入り、あなたの日本語で
大きなビジネスの商談を決めるわけですから、
「あなたの声」がメインなんです!
決して黒子なんかじゃないですよ。
「通訳の職場!
そこはあなたがスターのメインステージなんです!」
と提案させてもらいました。
今までは
「無頓着な発声」
そして、これからは
「自分の発声に意識する」
という意識の変化。
ということで、
夏にレッスンを開始したときは
鏡に映るご自身の
声を出す姿にとても違和感を感じていました。
髪型同様、
お化粧同様、
身なり服装同様、
程度の差はあれ、
ひとはみな、
そうした
「ご自身が発しているもの」に対して、
「美しくしたい」
という意識がありますよね。
声も同じで、
これからは意識して、
より美しい声が出せるように
取り組んでみませんか?
と提案させていただき
レッスンを繰り返すうちに
みるみると変化。
やはり美意識が高いんでしょうか?
女性は顕著に変化が出ます。
今では、
美意識の高い表情で
発声しているご自身の姿を鏡に投影しながら
レッスンをなさっています!
そして
「通訳のとき、最近では堂々と話すことができるようになりました!」
という、 喜びのご報告をいただきました。
よかったよかった!