昨日、新しい生徒さんが
いらっしゃいました。

 

その方は、
「英語のヒアリングがどうしても向上しない」
と悩んでおられました。

 

そして
「ヒアリング力をあげたい!」
と、いろいろ調べていたところ、

 

「英語が聴き取れるようになるには
正しい発音をみにつけるのが効果的」
という内容をどこかでみつけた、とのこと。

 

よく聞くんですよね、この言い回し。。。

 

そして僕のところにいらっしゃいました。

 

確かに、聴き取れない相手の正体である
 「英語サウンド」を認識できれば、

相手の正体が暴かれるので、

聞けやすくなるのは事実だと思います。

 

でも、僕の生徒さんにはこんな方もいます。

 

プロの歌手で、
英語には全く興味ない。
でも、洋楽を歌うので、
英語を上手に発音できるようになりたい。と。

 

その方の英語の発音は見事!
ネイティブなみです。

でも英語のリスニングは全然ダメ

その彼女は、英語の発音向上を
「ものまねモード」
で身につけたんですね。

 

役者の芝居のセリフも同じだと思います。

 

昔、「ミスターベースボール」という
ハリウッド映画があって、
高倉健さんが出演。

 

英語のセリフを見事、
ネイティブ並みの発音でしゃべっていました。

 

でも記者会見では、日本語。

 

じゃ、英語の発音を向上させたければ
リスニングが先なの?英語発音が先なの?
どっちなの?
にわとりが先?卵が先?

 

そんなとき ひと呼吸。
英語の発音向上は
目的に応じて
練習の戦略を立てるのがベターかと思います。

1)英語の発音だけを向上させたいならば
上記のように「ものまね」モードで
レッスンプランを練る。

 

2)聞けて話せて、ネイティブ並みに
ネイティブと話し合いたいならば
この場合は、ヒアリングを徹底的にやるべきですね。

 

この戦略でレッスンするときに大事なことは
「聞けないものは話せない」
シャドウイングを始め、
全ての情報を耳から入れて
それを認識できるようになるまで特訓

 

そして、英語の発音の練習に取り組む。
ただやみくもに英語を聞いていても
向上は遅いでしょうね。

 

ましてやリスニングの練習に関して、
一度、聞いている英文の内容がわかってしまったら、

その文章はもう二度と
ヒアリングの練習には使えません。

 

だって、事前情報として内容わかっちゃってるんですから。

 

ヒアリングっていうのは「初めて」聞くときに
どれだけ聞けるか?
ということだと思います。

 

みなさんの英語発音の向上に
お役に立てたなら、幸いです。